2015年4月25日、マグニチュード7.8の大きな地震がネパールを襲った。死者9200人、建物の被害は甚大で、カトマンズ盆地の世界遺産にも大きな被害が生じた。カトマンズ盆地の西北部に位置するニルマルポカリ村周辺は壊滅的被害は免れたものの、福岡ニルマルポカリ学校も建物の亀裂や、外回りに被害が出て構造的に問題はないか心配された。
ネパール振興会に対し、多方面から自発的な募金活動により集められた浄財がよせられた。
学校の被害状況の確認と復旧の為に、今回も大林組(株)の全面協力を仰ぎ、構造設計担当の伊藤部長、かつての留学生で現在大林組の施工管理技術者として活躍しているシャレスト・スボダ氏、博多LCの会員で一級建築士の一色美昭が現地に飛んだ。建物の被害確認と適切な対応策が協議され、即座に改修工事がスタートした。改修工事の主なポイントは、建物のそれぞれの部位に鉄筋が入れられたことである。
これで子供たちは安心して授業が受けられるようになった。